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価値あるデザイナーであるために必要なこと

Kazumasa Miyauchi

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デザイナーなどのクリエイティブな領域に携わる方であれば、より良いアウトプットをするために、どのようなものを作るべきか悩んだ経験が少なからずあると思います。レイアウト、タイポグラフィ、カラー、ビジュアルなど、様々な要素をどのように落とし込むのかを考えることは、選択の連続であるといえます。その中で、今まであなたがアウトプットしてきたデザインは、どのような選択を行った結果のデザインなのでしょうか?また、その選択が正しいという判断基準は何でしょうか?

多様なデバイスや新しい技術や考え方が次々と生み出され、デザイナーに求められるスキルの領域が広がり続ける中、より良いアウトプットを実現し、価値あるデザイナーになるために正しい選択をし続ける必要があります。

何のためのデザインなのか

そもそも、何故デザインが必要なのでしょうか。
弊社ブログエントリーの“ビジネスにおけるデザインの価値を考える”でも述べているとおり、「デザインする際には必ず達成すべき目的が存在しており、良いデザインというのはその目的をより良く達成させるもの」であるとすると、この「目的」が何であるかを理解しない限り、デザインにおける正しい選択はできないでしょう。

この目的を達成するためのプロセスを大きく分けると、「目的」「課題」「戦略」「施策」「実施」という5つの段階に分けることができますが、デザイナーが担っているパートは「施策」と「実施」の間、もしくは「実施」以降となります。このプロセスごとの間には、ブランディング、リサーチ、マーケティングなどの様々な要素が含まれており、これらで得られた情報や資源があることで、初めて正しいデザインを行う上での判断基準を設けることが出来るのです。

私たちでウェブサイトのプランニングとデザインを担当した999.9 BRAND SITEでは、目的達成の為のプロセスを下図のように行いました。目的と課題に対して、デジタル上で既存顧客がブランドのどこに魅力を感じているのかリサーチを実施。その結果、999.9らしい細やかな設計やデザインに対してポジティブな声が多かったため、機能美をしっかりと見せるという戦略となり、その機能美を細部まで十分に体験できる拡大できるWebサイトを施策の軸として、リッチに魅せて期待感を高めてから店舗情報へ誘導するデザインと実装を行いました。

このプロジェクトは目的を達成するための戦略とデザインの関係がシンプルでわかり易い例ですが、デザインのフェーズとなる「実施」より前の工程が1つでも抜けている、もしくは不透明である場合、何が正しいデザインであるのか判断することができるでしょうか?そもそも、各プロセスの前段階が明らかでない限り、次のプロセスに進むことはできないはずです。

価値あるデザイナーになるために

UNITBASEでは、お客様やブランドの目的を達成するために、課題に対して何が必要なのかを戦略レベルから明確にした上で制作業務を行うため、基本的にデザインの提案は1案のみしか行っておりません。それにより、正しいアウトプットが何であるか迷う余地を最小限にし、よりスピーディな進行を実現しています。

これは、デザイナー自身が制作をするだけではなく、クライアントの声を直接聞き、全行程へ関わっていくことで実現している、価値あるデザイナーの形の1つといえます。その結果、実績や能力はそのまま個人の評価となり、自らつくりあげたクリエイティブが、クライアントやユーザーから評価を受けて行くことで、私たちは成長し続けられると考えています。

UNITBASEでは、一緒に価値を提供し続ける仲間を募集しています。
私たちは"意味のないものはつくらない"ことを掲げ、価値を創造するためのクリエイティブを考えつづけるチームです。デザイナー自身が全行程への理解と知見、更にはデザイン以外の業務にも関わることで、価値を提供し続けられると考えます。そんな働き方を実現したい方は是非エントリーをお願いします。ご連絡をお待ちしております。

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